調教の短評となります。
バスラットレオン
栗東坂路 4F53.6-2F12.7-11.9 強め
デビュー時から脚力が目立っていた馬だが、前走時は坂路で軽め調整でふらつく面を見せるなど明らかに休み明けの動きだった。1回使って非常に素軽い動きになっており、頭の高さが改善されコース追いで見せるような沈み込むフォームを坂路でも披露出来るようになっている。バランスも良くまさに一変。父のキズナに本当に良く似ており、今まで先行してきているが前半もう少しゆったり入って溜めれば間違いなくキレる。まだもう一段上のギアがある。
ステラヴェローチェ
栗東坂路 4F53.8-2F12.7-12.0 馬なり
前脚の出し方が一定ではなく、バランスが悪いように見えるが、軸はブレていないので気にしないでいい。そもそもトビが大きくきれいな馬なので坂路で加速させると少しモタモタしてしまうように見えるのは走法が関係している。時計も詰めており、手前を変えて整ってからは本当に良い走りをしているのでこの評価。上述しているような馬場に合わせるような走りの上手さがあるので不良馬場でもこなせたが、良馬場のほうがいいパフォーマンスを披露してくれそうなイメージ。
ショックアクション
栗東坂路 4F52.8-2F12.4-11.9 馬なり
内めを回ってきたが、ラスト2ハロンの時計を楽な手ごたえでマークしてきた脚力は素直に評価出来る。フットワークがすこしワンペース気味に見えるので、キレ味勝負になれば分が悪そうだが、前めで立ち回る馬なので持ち味と上手く噛み合っている。見た感じだと真っ直ぐ登坂しているので、バランスが良さそうに見えるが、常に右のラチに向かって走るのを矯正しながらのものだったので、動きは良いがレースで満足に追えるかどうかが肝。
アスコルターレ
栗東坂路 4F55.2-2F13.1-12.2 馬なり
フットワークが一定で本当にリズム良く登坂出来ている。反応面も抜群でデキは本当に良さそう。10kgほど前走時の馬体重から調教後の馬体重が増えているが、まったく太く見えず、むしろ細く見えるまであるのでこれ以上ない仕上がりだと思う。ただかなりのピッチ走法で歩幅が狭いのでマイルは長いか。
テーオーダヴィンチ
栗東坂路 4F52.7-2F12.4-12.1 強め
周りに頭数が揃っている時間帯に追っていたが、集中を切らすことなく自分の走りを徹底できていた。比較的完歩は大きめなので、目に見えて加速しているようには見えなかったがしっかり追われてラスト2ハロンの時計も優秀。怖がりな面やテンションが高い面などもあるが、追い切りを見る限りそういうところは一切出ていなかった。僚馬の古馬オープン馬に先着しており根性もある。まったく評価されていないがブービー人気になるような馬ではない。
ドゥラモンド
美浦W 5F68.5-1F12.8 馬なり
バランスが良くなっており、前走時よりも走りの質は上がっている。ただ、若干我慢がきかないところもあったので動きは良くてもテンション面で不安が残っている。良くなっているといってもまだ完成は先なので今回はこの評価。前走はゲートで出遅れたが中間は入念に練習しているのでそこは心配ないか。ここ2走は渋った馬場で結果を残しているが、将来的には問題なさそうな走りでも、緩い現状は良馬場が良さそう。
モントライゼ
栗東ウッド 6F82.2秒-1F12.4 強め
動きは良いのだが、促しながらの内容で前走時ほど活気がなく見えるのは少し不安。ただ、追ってもう一度手前を変えてしまったのでそのせいで多少苦しくなってしまったところもありそう。明らかに良くなった面はないが、状態は安定しているし折り合いもバッチリついていたので気になる点はそこくらい。
レッドベルオーブ
栗東ウッド 5F69.0秒-1F12.4秒 馬なり
前走は狭いところに入って頭を高く上げるようなところがあり、手ごたえの割にイマイチスピードの乗りが悪かった。1週前の併せ追い切りの時にはそういう面を見せなかったが、残念ながら当週の併せで出てきてしまった。1週前はブリンカーをつけていたが、当週はつけていなかったので、狭いところに入るというよりも馬体を並べて走ると良くなさそう。レースでも高い確率でそういう面が出てきそうで、前走は2着馬と並んだのでなんとかなったが、併せる馬によっては大敗もあるかもしれない。流石にこういう面を見せられては評価出来ない。