こんにちわ、うま泉教授です。重賞競走をいろいろな角度から紐解く、うま泉教授の知っておきたい競馬のツボ！過去のデータを中心に、予想する上で必ず押さえておきたいポイントを、分かりやすく解説。また競馬予想サイトの無料情報を元にした予想も、紹介していきたいと考えています。

2025 チャンピオンズカップ[G1]の概要！

今週は今年のダート最強馬を決めるチャンピオンズカップが、中京競馬場のダート1800ｍで行われます。

設立当初はジャパンカップダートとして行われていましが、2014年から舞台を中京競馬場を移し、ダート1800ｍで行われるようになりました。

ダートの重賞競走は、中央競馬だけでなく地方競馬の交流重賞などがあり、帝王賞[Jpn1]や暮れの東京大賞典[Jpn1]などが有名です。

地方競馬は砂が深く力のいる馬場、中央は砂が浅くスピードが問われる馬場になるので、地方で好成績だからといって中央も走るとは限らず、その逆もまたしかりです。

ダートの絶対王者と君臨しているレモンポップが引退、今後のダート界を引っ張っていくのはどの馬なのか、注目のG1競走です。

それではいつものように中京競馬場のコース形態をおさらいしていきましょう。

ダートコースなので芝コースとは若干異なりますが、中京競馬場のダートコースは、1周1530mあるので、スタート地点はゴール板から200ｍぐらい手前、正面スタンド前からスタートします。

高低差は3.4ｍ、スタートしてから2コーナーまでゆっくりと上り、向こう正面から4コーナーまでかけて下り、直線の入り口に急坂があるので、向こう正面から4コーナーまでの下りで、ペースを崩しスタミナを消耗してしまうと、直線が410.7mもあるので叩き合いで苦しくなります。

2コーナーまでのポジション争い、向こう正面から4コーナーまでに上手く脚を溜めた馬が、直線で伸びてくるので注意が必要です。

今週もデータと血統を基にチャンピオンズカップを分析していきますので、最後までうま泉教授の予想をお楽しみください。

2024年、チャンピオンズカップの血統やデータ、予想などはこちらをご覧ください。

2025 チャンピオンズカップの出走表！

まずは出走表から、見ていきましょう。

昨年はこのレースで引退を表明していたレモンポップが、スタートから果敢にハナを切り上がり36秒9の末脚で押し切り、チャンピオンズカップ連覇を達成しました。

2着には後方から追い込んだ2番人気のウィルソンテソーロ、3着には同じく後方から追い込んだ9番人気のドゥラエレーデが入り、三連単は万馬券での決着となりました。

前半1000ｍ通過が1分0秒8のミドルペース、1ハロンが12秒半ばの淡々としたペースで流れ、直線は後方からの馬が伸びてきましたが、逃げたレモンポップを捉えることは出来ませんでした。

中京競馬場は3コーナーから4コーナーが下り坂となるので、ココで一気にペースが上がると先行馬にとって厳しいレールになるんですが、昨年はそこまでペース上がらなかったので、レモンポップの連覇の後押しとなりました。

今年はどんな展開になるのか、3コーナーから仕掛けてくる馬がいるのか、道中のペースがゴール前の差し脚に影響してくるので注意が必要です。

チャンピオンズカップの有力馬、ナルカミ！

ナルカミ（厩舎）

デビューは秋の京都競馬場、ダート1800ｍの新馬戦で1番人気に支持され、その期待に応えるべく、好スタートからハナを切ると直線でもグングンと2着以下の馬を突き放し、2着以下に大差をつけ圧勝のゴールとなりました。

続く2戦目となった中京の1勝クラスは7着に敗れたものの、その後は1勝クラスから4連勝、前走のジャパンダートダービーでは、羽田杯、東京ダービーとダート3冠の掛かったナチュラルライズを倒しての勝利、世代の頂点までのぼりつめました。

ナルカミの特徴はスタートダッシュからの先行力、また500キロ超える馬体が繰り出すパワーとスタミナです。

自分のペースで走れればここでも圧勝する力を持っていますが、2番手、3番手で相手のペースに合わせる競馬にはまだ慣れていないようです。

今回は6枠12番、1コーナーまで上手く先手が取れるから注目です。

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【ポイント①】データから紐解く、チャンピオンズカップ！

交流戦をステップにした馬に注目！

上記のデータは過去10年間の前走レースと成績をまとめたものです。

中央のG1競走なので、中央の重賞競走をステップにする方が好成績かと思っていましたが、データをみると南部杯やJBCクラシックをステップにしている馬の方が好成績を残しています。

昨年のレモンポップは、マイルCS（南部杯）をステップに本番へ挑み連覇しており、南部杯組は要注意です。

過去10年間の勝ち馬をみると、中央をステップにした馬は2022年のジュンライトボルトの1頭だけで、レモンポップのように地方をステップにして勝った馬が9頭、軸馬を探すのであれば中央よりも地方の重賞競走を使っている馬が狙い目になると思います。

上位人気が強いG1競走！

上記のデータは過去10年間の人気と成績をまとめたものです。

1番人気は過去10年間で4勝、複勝率は70%と高く、3番人気の過去10年間で1勝、複勝率は1番人気に迫る60%という成績を残しており、上位人気馬が強いということがいえると思います。

ただし2015年のサンビスタ（12人気）、2016年のサウンドトゥルー（6番人気）、2017年のゴールドドリーム（8番人気）など伏兵の台頭も目立つので注意が必要です。

伏兵が突っ込んできた3年間をみると、勝ち馬は直線一気の末脚で差し切っており、展開が速くなるようであれば、追い込み馬から一発狙ってみるのも面白いかもしれません。

人気馬でも過信は禁物！

上記のデータは過去10年間の単勝オッズと成績をまとめたものです。

人気のデータのところで、チャンピオンズカップは上位人気が強いということをお伝えしたと思います。

単勝オッズを見てみると、過去10年間で単勝1.0倍～2.9倍の馬が5頭出走しているのですが、その内の2頭は着外に沈んでいます。

また単勝オッズが単勝1.0倍～2.9倍よりも、単勝オッズ3.0倍～4.9倍の方が複勝率が高いことからも、人気があるから強いという考えは捨てた方が良いと思います。

チャンピオンズカップは上位人気が強いG1競走ですが過信は禁物ということだと思います。

3歳馬、4歳馬といった若い世代に注目！

上記のデータは過去10年間の年齢と成績をまとめたものです。

馬券圏内に好走している馬に注目すると、馬券圏内に好走した30頭に対して、3歳馬が6頭に対し、5歳馬が8頭、6歳馬が8頭と古馬の活躍が目立ちます。

しかしパーセンテージで見てみると、勝率、連対率、複勝率どの項目を見ても、5歳馬、6歳馬よりも3歳馬の方が上回っています。

3歳馬が秋に古馬のG1に出走してくる経緯を考えると、その世代でトップクラスであれば注意が必要です。

また昨年のレモンポップのように、古馬に圧倒的な実力馬がいるかという事も大切、今年はレモンポップの引退したことでダート戦線は群雄割拠、混戦のチャンピオンズカップから3歳馬から狙うのもアリだと思います。

少しでも内枠へ！

上記のデータは過去10年間の枠番と成績をまとめたものです。

まずデータをみると過去10年間で7枠、8枠の馬が馬券に絡んだのは、2023年に勝ったレモンポップ（8枠15番）の1頭だけです。

中京競馬場のダート1800ｍは、最後の直線の半ばぐらいからスタートすることは、レース概要でお伝えしたと思います。

ここからのスタートだと、先行する馬は相当なダッシュを利かせないと1コーナーまでにポジションが取れなくなってしまい、逆に差し馬は4つのコーナーで外を回されてしまうので、なかなか馬券に絡みづらいということが言えると思います。

外枠から勝ち切るのは相当な実力馬でないと厳しく、内枠と中枠はそこまで大差はないと思います。

コーナーを4つ回る競走なので、少しでもコースロスなく走れる内枠の方が有利であることは間違いないと思います。

一発狙うなら追い込み馬！

上記のデータは過去10年間の脚質と成績をまとめたものです。

脚質はスタートしてから1コーナーまでの位置で決めており、逃げ（1番手）、先行（2番手～5番手）、差し（6番手～10番手）、追い込み（11番手以下）と定め、4コーナーの位置取りから最終的にどのような結果になったのかをまとめたものです。

過去10年間で逃げ馬（4コーナー先頭から押し切った馬）が勝ったのは、2023年のレモンポップ1頭だけで、馬券圏内に好走したのは2019年のインティ（3番人気）と2017年のコパノリッキー（9番人気）の2頭だけです。

枠順のデータの所でお伝えしたように、逃げ馬が外枠に入ってしまうと非常に苦しくなり、さらに展開も速くなりやすいので、逃げる馬よりも先行馬や差し馬の方が馬券圏内に好走しやすいということがいえると思います。

また追い込み馬の台頭も多く、一発狙うなら追い込み馬が狙い目だと思います。

坂井瑠星騎手に注目！

上記のデータは過去10年間の騎手と成績をまとめたものです。

2023年、2024年とレモンポップで連覇している坂井瑠星騎手が、チャンピオンズカップを得意にしています。

その他のジョッキーでは2020年にチュウワウィザード（4番人気）で勝利している戸崎圭太騎手、2019年にクリソベリル（2番人気）で勝利している川田将雅騎手、2020年にサウンドトゥルー（6番人気）大野拓弥騎手などが好成績を残しています。

ダートのG1競走で好走するジョッキーですので、腕っぷしの強い追える騎手が好成績を残しているようです。

ダート戦の得意や厩舎に注目！

上記のデータは過去10年間の調教師と成績をまとめたものです。

関西（栗東）なら、ゴールドアリュールで1着、2着の経験がある平田修厩舎、チュウワウィザードで2年連続で馬券に絡んでいる大久保龍志厩舎、関東ならサウンドトゥルーの高木登厩舎が好成績を残しています。

また勝ち星がありませんが野中賢二厩舎は、強いダート馬が揃っている厩舎なので注意が必要です。

上記に挙げた厩舎は、このレースの勝ち方を知っている厩舎なので、人気を問わずこの厩舎から出走してくる馬は注目しておいた方がいいと思います。

【ポイント②】血が騒ぐ！チャンピオンズカップ

パワーのあるダート血統に注目！

上記のデータは過去10年間に出走した馬の種牡馬の成績をまとめたものです。

ダートのG1競走となると、活躍する種牡馬も瞬発力よりもパワー型の産駒が多くなるような感じがします。

過去10年間で2勝しているキングカメハメハ産駒、同じく2勝しているゴールドアリュール産駒などは典型的なパワータイプで、特にキングカメハメハ産駒は芝でも走るように、スピードのある馬も多いので特に要注意が必要です。

ここには出ていませんが、ヘニーニューズ産駒やパイロ産駒のようなら典型的なダート血統の馬は、好走しやすいと思うので覚えておいて損はないと思います。

その常識は、もう古い!!

　　　　

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うま泉教授、チャンピオンズカップの買い目と見解！

■本命馬⇒ナルカミ
■穴馬⇒ルクソールカフェ
■対抗馬⇒ウィルソンテソーロ

◎⑫ナルカミ
○⑧ウィルソンテソーロ
▲⑪シックスペンス
△③メイショウハリオ
△⑨アウトレイジ
△②ダブルハートボンド
△⑬サンライズジパング
☆⑯ルクソールカフェ

◆3連複フォーメーション
1頭目：⑫
2頭目：⑧⑪
3頭目：⑧⑪⑯③⑨②⑬
合計点数：11点

◆3連単フォーメーション
1着馬：⑫
2着馬：⑧⑪⑯③
3着馬：⑧⑪⑯③⑨②⑬
点数：24点

◆3連単フォーメーション
1着馬：⑧⑪
2着馬：⑫
3着馬：⑧⑪⑯③⑨②⑬
点数：12点

合計点数：36点

本命馬はナルカミです。

デビューは京都のダート1800ｍで2着以下に2秒以上の差をつける大差勝ち、続く1勝クラスは7着に敗れたものの、その後、4連勝でジャパンダートクラシックを制覇、現3歳世代のトップクラスのダート馬となりました。

前走のジャパンダートクラシックでは、羽田杯、東京ダービーを制しダート3冠を狙っていたナチュラルライズを倒しての勝利は価値があり、直線で突き放す内容は中央のG1競走でも引けを取らない能力の持ち主だと思います。

1つ不安材料を挙げるとするならば脚質、まだ発展途上の3歳馬、逃げ一手の戦法でここまで勝ち上がっており、ここも上手く逃げられるようなら完勝する力を持っていますが、抵抗され2、3番手の競馬になると、本来の力が発揮できるか少し心配な部分もあります。

2走前の不来方賞にわざわざ戸崎圭太騎手が乗りに行くぐらいですから、能力は相当なものを秘めており、鞍上の手腕を含め能力一番とみて本命馬にしました。

逆転候補の1番手は2年連続2着のウィルソンテソーロ、前走の5着が気になりますが2走前の南部杯は見事な差し切り勝ち、地方の深いダートよりも中央の軽いダートの方が合っているので逆転候補の1番手にしました。

もう1頭はシックスペンス、前走の南部杯が初のダート戦、深いダートだったにも関わらず2着に好走したのはダート適正が高い証拠、芝の重賞競走3勝のスピードの持ち主、中央のダートなら突き抜ける可能性を秘めているので、一発あるならこの馬とみて逆転候補に抜擢しました。

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