2020/11/28 - データと血統で当てる!うま泉教授の【本命・対抗馬予想】
こんにちわ、うま泉です。重賞競走をいろいろな角度から紐解く、うま泉教授の知っておきたい競馬のツボ!過去のデータを中心に、予想する上で必ず押さえておきたいポイントを、分かりやすく解説。また競馬予想サイトの無料情報を元にした予想も、紹介していきたいと考えています。
目次
まずはマイルチャンピオンシップを振り返っておこう。
大方の予想通り好枠から逃げを打ったレシステンシア、調教の動きは良かったので仕上がっていると思っていたが、馬体重はプラス24キロ。成長分があるとはいえ、少し太かったこと否めない。また1000m通過が58.5秒と落ちついてしまったのも誤算で、レシステンシアが勝つなら平均ペース以上で逃げて、後続に脚を使わせないと苦しくなってしまう。
2番人気のサリオスは外枠ということもあり、ポジション取りに脚を使わず後方から追い込む競馬に専念。これが逆にアダとなってしまい、メンバー最速の上りで追い込むも、スローペースで外をまわっては、5着まで追い込むのが精一杯だった。
惜しかったのは中団から差す競馬したインディチャンプ。休み明けは今一つのイメージが強い馬だったが、キッチリ仕上がっているとお伝えしたように、良い伸び脚をみせて2着入線。
レース全体をみても、出走17頭中12頭が上がり3ハロン33秒台の時計で上がっており、瞬発力勝負の競馬になった。
また今の馬場状態は高速馬場、前が止まらない展開になるともお伝えしたように、1着~4着までに入線した馬は、中団よりも前目で競馬した馬だった。
その中でも強い内容の競馬をしたのが本命馬に推奨したグランアレグリア。5番手のインで脚を溜め、直線で進路が無くなり苦しい展開になったが、外の馬が伸びるのを待ってから外に持ち出し、一瞬の切れで差し返し1着となった。
鞍上のルメール騎手も、慌てる素振りもなく余裕をもって外に出していたので、残り200mで差し返す自信があったんだろう。
予想も三連単4,480円の的中!
詳しい内容は先週のうま泉教授の【マイルCS】2020 競馬予想
それでは次週に行われる2020【ジャパンカップ】の話に入ろう。まずは出走予定の登録馬からみていこう。
馬名 | 性齢 | 負担重量 | 厩舎 |
---|---|---|---|
アーモンドアイ | 牝5歳 | 55.0 | 国枝栄 |
ウェイトゥパリス | 牡7歳 | 57.0 | マルチア |
カレンブーケドール | 牝4歳 | 55.0 | 国枝栄 |
キセキ | 牡6歳 | 57.0 | 角居勝彦 |
クレッシェンドラヴ | 牡6歳 | 57.0 | 林徹 |
グローリーヴェイズ | 牡5歳 | 57.0 | 尾関知人 |
コントレイル | 牡3歳 | 55.0 | 矢作芳人 |
サートゥルナーリア | 牡4歳 | 57.0 | 角居勝彦 |
デアリングタクト | 牝3歳 | 53.0 | 杉山晴紀 |
トーラスジェミニ | 牡4歳 | 57.0 | 小桧山悟 |
パフォーマプロミス | 牡8歳 | 57.0 | 藤原英昭 |
マカヒキ | 牡7歳 | 57.0 | 友道康夫 |
ミッキースワロー | 牡6歳 | 57.0 | 菊沢隆徳 |
ユーキャンスマイル | 牡5歳 | 57.0 | 友道康夫 |
ヨシオ | 牡7歳 | 57.0 | 森秀行 |
ラヴズオンリーユー | 牝4歳 | 55.0 | 矢作芳人 |
ワールドプレミア | 牡4歳 | 57.0 | 友道康夫 |
今年一番の注目レースといえるジャパンカップ。現役最強馬の地位を守り続け、このレースで引退を表明しているアーモンドアイ。
7戦7勝、父ディープインパクトを超えるべく、無敗の3冠馬となったコントレイル。
アーモンドアイですら出来なかった、無敗の3冠牝馬となったデアリングタクト。
他にも2019年の皐月賞馬サートゥルナーリア、2017年の菊花賞馬キセキ、2019年のオークス馬ラヴズオンリーユー、2019年の菊花賞馬ワールドプレミア、2019年の香港ヴァーズを勝ったグローリーヴェイズ。昨年2着のリベンジに燃えるカレンブーケドールなど伏兵陣も多彩。
さらに今年はフランスから外国馬のウェイトゥパリスが参戦を表明していて、日本で行われる世界最強決定戦に相応しい戦いが期待できるだろう。
まずは過去10年のデータを基にジャパンカップの傾向をみていこう。コースの特性やジンクスなど、目には見えないレースの特徴が浮かび上がってくる。 とっておきのデータをピックアップしているので、予想する前の予習として参考にして欲しい。
性齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
トータル | 5-3-0-15 | 21.7% | 34.8% | 34.8% |
3歳 | 2-2-0-7 | 18.2% | 36.4% | 36.4% |
4歳 | 2-1-0-6 | 22.2% | 33.3% | 33.3% |
5歳 | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
過去10年の勝ち馬10頭のうち、半数の5頭は牝馬が勝っている。史上初となったジャパンカップ2連覇を達成したのも牝馬のジェンティルドンナ。ジャパンカップは牝馬が活躍するレース、そう考えていいだろう。
細かい内訳をみてみると、過去10年で6歳以上の牝馬は1頭も出走していない。年齢によって大きな差は感じられないが、馬券に一番絡んでいるのは3歳牝馬。
ジャパンカップは定量のレースなので、実績に関係なく牡馬の古馬が背負う57キロを基準にして、牝馬ならマイナス2キロ、3歳馬ならマイナス2キロと決まっている。
普通ならG1競走を8勝したアーモンドアイが一番重い斤量になってもおかしくないが、ジャパンカップは定量なので牝馬のアーモンドアイは55キロ、3歳牡馬のコントレイルは55キロ、3歳牝馬のデアリングタクトは53キロとなる。
上記のデータを見ても分かるように3歳牝馬が一番馬券に絡むのは、最大4キロの斤量差が大きく影響しているといっていいだろう。
今年53キロで出走するのは3冠牝馬のデアリングタクト。この斤量差があれば、3冠馬のコントレイル、現役最強馬のアーモンドアイを一蹴する可能性も十分考えられる。
単勝オッズ | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1.0~1.9 | 1-1-0-0 | 50.0% | 100% | 100% |
2.0~2.9 | 1-1-2-0 | 25.0% | 50.0% | 100% |
3.0~3.9 | 2-1-0-3 | 33.3% | 50.0% | 50.0% |
4.0~4.9 | 0-0-1-6 | 0.0% | 0.0% | 14.3% |
上記のデータは過去10年で単勝オッズ5倍未満(4.9倍以下)の馬の成績をまとめたものである。
注目すべきは単勝オッズが2.9倍以下の馬。過去10年で2.9倍以下に支持された馬は6頭いるが、6頭共に馬券圏内に好走している。
単勝オッズが3倍台になると複勝率は50%と半減する。ジャパンカップという大舞台で、単勝オッズ2.9倍以下に支持される馬は、馬券に絡めておくのが賢明だろう。
今回は3強対決の様相を呈しており、人気も3頭に偏る可能性が高いので、3頭の単勝オッズが3倍を切るのか切らないのか、注目してみたいと思う。
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 4-3-3-8 | 22.2% | 38.9% | 55.6% |
2枠 | 1-0-2-16 | 5.3% | 5.3% | 15.8% |
3枠 | 2-1-1-16 | 10.0% | 15.0% | 20.0% |
4枠 | 1-0-0-19 | 5.0% | 5.0% | 5.0% |
5枠 | 0-2-0-18 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
6枠 | 0-1-0-19 | 0.0% | 5.0% | 5.0% |
7枠 | 1-0-3-19 | 4.3% | 4.3% | 17.4% |
8枠 | 1-3-1-22 | 3.7% | 14.8% | 18.5% |
過去10年間の勝ち馬10頭の枠番を調べてみると、勝ち馬10頭うち4頭は1枠の馬が勝利している。
また馬券圏内に好走した30頭を調べてみても、30頭うち10頭は1枠の馬が絡んでいて、昨年1枠から2着に粘り込んだカレンブーケドールも、これに該当する。
1枠~4枠を内枠、5枠~8枠を外枠と考えると、勝ち馬10頭のうち8頭が内枠の馬ということからも、ジャパンカップは内枠優位と考えていいだろう。
思い出してほしい!日本ダービーやオークスなど、東京競馬場の芝2400mで行われるレースのスタート地点は正面スタンド前。
スタートしてから1コーナーに向けて馬が殺到するので、外枠の馬は内に進路を取るのが難しく、外を回されてしまうことが多いのだろう。
内枠に入る人気馬には注意だが、1枠に入った馬は人気に関係なく、馬券の候補として考えておくぐらいの方がいいだろう。
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 3-3-2-16 | 12.5% | 25.0% | 33.3% |
ハーツクライ | 2-1-2-11 | 12.5% | 18.8% | 31.3% |
キングカメハメハ | 1-1-2-11 | 6.7% | 13.3% | 26.7% |
過去10年間で馬券圏内に好走した馬の種牡馬を調べてみたとこ、瞬発力に優れた種牡馬が好成績を挙げている。
2012年、2013年のジェンティルドンナ。2015年のショウナンパンドラで3勝しているディープインパクト産駒。
2017年のハーツクライ、昨年のスワーヴリチャードで2勝しているハーツクライ産駒。
2010年のローズキングダムで1勝しているキングカメハメハ産駒も好成績を残している。
広い東京コースではレースの紛れが少なく、力通りに決まる事が多い。東京競馬場は、優れた瞬発力を引き継ぐディープインパクト産駒にとって、相性の良い競馬場といえるだろう。
秋の東京開催の最終週に行われるジャパンカップ。先週までの東京競馬場の馬場状態について考察してみよう。
開催が進むにつれて内側の馬場が傷んでくるのは仕方のないことだが、今の東京競馬場は内側がかなり傷んでいて、内から2~3mは目に見えるほどボコボコしている。
特に1コーナーは、芝コースなのに馬が走ると砂ぼこりが上がるほど傷んでいる。同じようなことが勝負所の4コーナーでもおきていて、各馬が内から2、3m空けて走っているレースも少なくない。
各馬が内側を空けて走ると、レースにどんな影響がおきるのか?考えてみよう!
外側を周るということは、それだけ長い距離を走るということになる。1週400mの陸上競技場なら30m~40mぐらい、1週2000m以上ある東京競馬場なら100m~200mぐらい長い距離を走ることになる。
思い出してほしい!陸上競技でも短い距離のレースは、瞬発力で一気に交わすことが可能だが、マラソンのような長距離のレースはトップスピードを長く持続できる人が、相手をジワジワと突き放していく。
競馬でも似たようなことがいえ、芝2400mの距離で行われるジャパンカップだが、各馬が外を周れば、実際は2500m~2600mのレースに変貌する。
瞬発力で勝負するタイプよりは、長くいい脚がつかえる持続力タイプが台頭してくるので、注意が必要になる。
本日はうま泉がお勧めする注目馬を紹介しようと思います。人気馬から穴馬まで、展開を左右する馬や高配当の立役者となる馬など、レースのカギを握る馬を紹介していきます。
ジャパンカップの一番の焦点は3強対決だと思いますが、うま泉が思う3強の優劣については、買い目の時にじっくり話すことにしたいと思います。
今回は枠順が確定しているので、枠順を含めた考察をしていきたいと思う。
まずは3強の枠順からみていこう。2枠2番を引いた現役最強馬のアーモンドアイ、最高の枠を引いたといってもいいだろう。
この枠を引いたことでポイントとなるのが先行争い、コントレイルの前で競馬するのか、内でじっくりと溜めるのか、ルメール騎手の判断がレースに大きな影響を与えそうです。
4枠6番のコントレイルも内目のいい枠を引きました。出たなりでアーモンドアイを見ながらのポジション取りとなるでしょう。
3枠5番のデアリングタクトは微妙な枠を引きました。末脚勝負に徹するなら後方まで下げると思いますが、この枠ならアーモンドアイとコントレイルをマークすることもできるので、どちらの作戦を取るか注目です。
面白い枠を引いたのが3枠4番のキセキ。秋の天皇賞では3番手からの競馬で5着と好走、距離が延びれば粘りが増すはずなので、強気に2、3番手で競馬すればチャンスがありそう。
昨年の有馬記念3着のワールドプレミアは2枠3番。有馬記念は展開の助けもあり、最後方から3着まで追い込んできた。直線の長い東京コースだけど、ペースが落ち着きそうなので、中団で折り合いを付ける方がいいだろう。
最後に外枠を引いた7枠13番のユーキャンスマイルと8枠15番のグローリーヴェイズ。この2頭は無理をせず、脚を溜めての直線勝負になるだろう。内側の馬場が傷んでいて、先行馬がもたつくようなら、大外から鋭く伸びてくるだろう。
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好枠を生かして先手を奪ったレシステンシアが逃げる展開。1000m通過が58.5秒というスローペースの逃げだったので前残りの展開になるかと思ったけど、最終的には瞬発力勝負になり、中団から鋭く伸びた1番人気の4番グランアレグリアが1着♪2着には直線で先に抜け出した3番人気の8番インディチャンプ、3着には2番手から粘り込んだ5番人気のアドマイヤマーズが入り、三連単4,480円の的中だよ(^-^)/
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■鉄板馬⇒コントレイル
■穴馬⇒ユーキャンスマイル
■注⇒デアリングタクト
◎⑥コントレイル
○⑤デアリングタクト
▲②アーモンドアイ
△⑮グローリーヴェイズ
△④キセキ
△①カレンブーケドール
△③ワールドプレミア
☆⑬ユーキャンスマイル
3連単フォーメーション
1着馬:⑥
2着馬:⑤⑬②⑮④
3着馬:⑤⑬②⑮④①③
合計点数:30点
世代を超えた3冠馬3頭の戦いに注目が集まるジャパンカップ!人気も金曜の前売り段階では、単勝オッズ2.2倍で1番人気に支持されたのは、G1競走8勝、現役最強馬といわれるアーモンドアイ。
これに続くのが単勝オッズ3.0倍、2番人気に支持された無敗の三冠馬コントレイル。単勝オッズ3.5倍と僅差で追う無敗の三冠牝馬デアリングタクトが3番人気となっている。土曜日に日曜日でどのようにオッズが変化していくのか注目していきたい。
私、うま泉は1番人気のアーモンドアイに少し不安を抱いている。2018年に(当時3歳)53キロでジャパンカップを制しているが、その後は2000m以下のレースを中心に使っていて、久しぶりの長距離となった有馬記念では、直線の入り口で手応えが無くなってしまい9着に敗れている。
アーモンドアイは2400mの距離をこなせる馬であることは間違いない。昨年や一昨年のようなメンバーなら文句無しの本命だが、今年は少し話が違う。
瞬発力とスタミナが要求されるジャパンカップ、2400mで前走と同じ上り33.1秒の脚が使えれば勝つチャンスがあると思うが、3冠馬のコントレイルや三冠牝馬のデアリングタクトが相手では、いつも以上に苦戦を強いられることは間違いないだろう。
三冠牝馬のデアリングタクトにも少し触れておこう。前走の秋華賞は3冠を意識して早めの競馬になったが、いつもは直線一気の末脚で圧倒するのがデアリングタクトの競馬。今回も後方まで下げるのか、内枠を引いたので中団で脚を溜めるのか、位置取りが凄く気になるところだろう。
3冠牝馬でありながら、出走15頭の中で一番軽い53キロ。このアドバンテージは大きく、展開次第ではアーモンドアイやコントレイルを差し切るシーンがあるかもしれない。
不安を感じているアーモンドアイよりも、未知の魅力を感じるデアリングタクトを対抗に抜擢した。
最後になったが本命馬のコントレイルについて話そう。デビューから7連勝して、偉大な父ディープインパクトと同じ無敗の3冠馬となったコントレイル。
皐月賞は内で包まれてしまい、3コーナーから大外をブン回っての差し切り勝ち。一瞬の脚ではなく、トップスピードで長く走れるのはコントレイルの最大の武器といえる。
菊花賞では終始マークされ、プレッシャーを受けながらのレースだったが、最後まで抜かせない勝負根性は、超一流の証しといってもいいだろう。
日本ダービーでは残り300mから追い出して上り3ハロンが34.0秒。ゴール過ぎてからも伸びていたので、本気で追えば33秒台で走れただろう。
今回は日本ダービーの時よりも2キロ軽い55キロ。先行力のあるコントレイルが、直線で33秒台の脚を使ったら、同じペースで走っていた馬は付いてこられなくなり、追い込み馬の末脚も届かなくなるとみている。
コントレイルにはジャパンカップを勝って国内最強馬となってもらい、来年は日本の三冠馬が果たせなかった夢、偉大な父を超えるために凱旋門賞へ行って欲しいという期待を込めて本命にする。
馬券はコントレイルの勝利を信じて三連単の1着固定。2着候補の穴馬として、昨年は雨に泣いたユーキャンスマイル、2400mが得意なグローリーヴェイズも侮れない。